決して無理はしないでください
- 旅行の前に適切なルートを計画してください。身体的負荷がどれほどのものであるかを考えるとともに、自分の健康状態を把握してください。アレルギー、高血圧、脂質異常症、心血管疾患などの危険因子はありませんか?
- 登山やトレッキング中は常にペースを調整し、呼吸を整えてください。慌てず、一歩一歩落ち着いて歩きましょう。
- 危険で傾斜が急な場所を通る時は特に気をつけてください。登山道標識に従って歩道を歩きましょう。安全を確保するため、崖には近付かないでください。
- 登山口に入る際は、どのように進むかに注意を払ってください。道に迷った場合は元の道まで引き返すか、体力の消耗を避けるために、避難所を見つけてください。通信機器を使って助けを求め、救助を待ちましょう。
- 緊急事態や事故を通報する必要がある場合は、GPSや携帯電話(衛星電話)、または地図を使用し、あなたがいる座標を捜査救助隊に通知してください。
AED救命処置
AED(自動体外式除細動器、AutomatedExternalDefibrillator)は、疾患がある患者の心臓の脈拍を自動的に検出し、電気ショックを与えて心臓の正常な動作を回復させるためのデバイスです。
操作は簡単です。電源を入れると、音声でデバイスの使用方法が説明され、同時に「オートフォーカスカメラ」のように簡単なアイコンが表示され、使用方法の理解を助けてくれます。
突然の不整脈による心肺停止が起こった場合、速やかに救助ができれば、救命の成功率は大幅に向上します。したがって、登山やトレッキング中の意識障害、心肺停止などの緊急の場面では、AEDを使用することで非常に重要となる緊急の救命活動が行えるのです。
台北市政府は、人気がある登山口において、設置するのに適した場所を選び、分かりやすいマークをつけた上でAEDを設置しています。事故が起こり得る場所で、救命活動が行える環境を整え、一般の人々がより安全に登山やトレッキングを楽しめるように努めています。
蜂に気をつけてください
蜂の動きに注意してください
蜂が近くにいるのを見つけた場合、一旦立ち止まって、周りを注意深く観察してください。蜂の巣を見つけたら、可能な限り近くを通らないように迂回してください。
服装についての注意事項
鮮やかな色の服は避けてください。また香りがある化粧品や、香水などは使用しないでください。
挑発しないでください
蜂に刺されないようにするため、力ずくで蜂を追い払おうとしないでください。また、群れからの攻撃を避けるため、身近にいる蜂を挑発したり殺したりしないでください。
避難方法
群れに襲われた場合は、落ち着いてゆっくりと動いてください。手で追い払うことは避け、急な動作はやめてください。リュックや衣服は体を保護してくれるので、脱いだりしないでください。できれば、頭や首などの露出部分を余分な衣服で覆ってください。
薬を携帯してください
応急処置キットとしてアナフィラキシーショックの薬を携帯してください。
できるだけ早く医師の診察を受けてください
中毒やアレルギー反応を起こした場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
蛇に気をつけてください
蛇が潜んでいる場所蛇は、洞窟、沼地、岩の割れ目、廃坑や廃屋などに潜んでいる可能性があります。有毒な蛇の生息地には近寄らないでください。
草を打ち叩いて蛇を驚かせてください密集した草地に入る必要がある場合は、ハイカットシューズを着用してください。草を打ち叩くと、蛇を驚かすことができます。蛇に噛まれないように、空洞がある木、岩場の洞窟、大きな石の下に手を差し入れないでください。
夜間の登山やトレッキングは避けてください
夜間の活動を最小限に抑え、キャンプ場や山小屋までの短い距離であっても、必ず登山靴やレインブーツを着用してください。挑発しないでください冬眠中または死んだように見える毒ヘビを触らないでください。明らかに死んでいるように見える蛇でも、反射機能が残っていて噛む場合があります。
できるだけ早く医師の診察を受けてください
ヘビに噛まれた場合は、落ち着いてヘビの特徴を記憶してください。傷口が心臓より低い位置に来るように体勢を保ってください。傷口を口で吸ったり、切開したりして毒を絞り出すのではなく、速やかに医師の診察を受けてください。現在、衛生福利部は台湾のさまざまな地域に救急病院を設立しています。多様な高力価の抗毒素製剤を備えているため、蛇の毒に対応することができます。
自然を大切に扱ってください
事前に適切なプランを練り、準備をしてください
自然環境に入る前に、関連する地域情報を収集し、適切なプランを練り、準備を行ってください。地域への理解や準備の不足により、自分自身、他人、または環境を傷つけることを避けてください。
無理がない場所で登山、トレッキング、キャンプを行なってくださいトレッキングや登山をするときは、指定されたトレイル、キャンプ場を使用してください。近道を探さずに、できるだけ歩きやすい道を通りましょう。
環境を守り、ゴミの処理に気をつけてください
適切な量の装備と食料を準備してください。持ち込んだ物は、全て持ち帰ってください。
資源や物を持ち帰らないでください
訪れた場所の本来の外観を維持することを約束してください。地域の自然や文化的環境を変えてしまったり、物を持ち去ったりしないでください。
火災に注意してください
むやみに火を使わないでください。調理する際や照明が必要な場合は、環境への害が最も少ない器具を使用してください。
自然環境と野生生物の保護
自然はあらゆる種類の生き物の故郷です。彼らの生活習慣を尊重し、影響を与えないようにしましょう。動物に食べ物を与えたり、植物を傷つけたりしないように気をつけてください。
自分達以外の森林の利用者を尊重してください
山林での豊かな環境を、利用者みんなで楽しめるように気を配ってください。自分達以外の利用者が、静かな山林の環境を満喫できるように気をつけてください。あなたの行動が環境や他の利用者に与える影響を考えてください。
(この記事の関連情報は、中華民国トレッキングおよび登山協会によって提供されたものです。)
登山やトレッキングに必要な装備
登山靴
登山靴は滑りにくく、防水性と通気性があるものを選んでください。足と足首を保護するために、サイズが合った登山靴を履き、登山用の靴下を着用してください。
リュックサック
幅広のストラップとベルト付きリュックサックを選んでください。背中にフィットし、肩への負担を減らすことができます。
服装
吸汗速乾性がある衣類、吸汗速乾性と通気性があるインナーパンツとアウターパンツを選んでください。山で過ごしやすくするために、日よけ、または防寒用の帽子を着用してください。
食料
旅行の日数に応じて、十分な量の飲料水と、栄養価が高くて腐りにくい食品を持参してください。軽量で自然に害を与えない容器を選択し、装備の軽量化をはかってください。
雨具
ツーピースのレインコートが最適です。
その他
地形図、コンパス、衛星ロケーター(GPS)、携帯電話(完全に充電をした上で、予備電源の準備もすること)、笛、手袋、ヘッドランプ、トレッキングポール、個人の医療品および救急医療品、タオル、トイレットペーパーなどを、旅行の日数を考慮して準備してください。